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2021.05.07

町工場のデジタル化を考える。

新聞を読んでいると「早期ワクチン接種デジタルの壁」という見出しに目が留まりました。

高齢者への新型コロナワクチン接種が本格化するなか、デジタル化の遅れで接種を円滑にするシステムが混乱し、

接種の人手不足もあり現場は出だしからつまずいていると。ある市役所では国が配ったタブレット端末が積まれたままに

なっていると。接種開始間際の1週間前の話しだそうです。

ハード面での準備が整っても、それを使う側が準備できていないと始まらないですよね。

英工業もデジタル化の必要性を以前から感じています。やらねばと頭で考えながらも、日常業務に追われ後回しに。

しかし、私達のような小さな町工場でもAIやIoT化により業務効率化を図って頑張っていらっしゃるところもあると聞きます。

システムを導入して効率化を図るのは必須であるけれど、やはり投資が必要。

まずは「今ある環境で出来るデジタル化を!」を目標に、1月から新しくお仲間になった事務の方と少しずつ整備してきました。

 

紙ベースからデジタルへの移行

社内、社外とも基本的なやりとりは紙ベース。FAXが未だバリバリ活躍してる弊社ですが、徐々にメールなどに移行している段階。

創業者世代の社長様とのやりとりでは電話、FAXが主流であるし、工場は年齢層の幅が広く、紙の図面が見やすいとう声を切り捨てるわけにはいかない状況。

世の中の当たり前が、未だ当り前でない町工場の現状がここにある。

その中でも、保存書類は紙からスキャナで読み込みデータで保存するなど、紙からデジタル変換して保存するようにしています。

 

社長の頭の中だけが「データ貯蔵庫」からの脱却!

仕事は見える化が大事とよく耳にしますが、上に書いた難題の解決策がまさにそれです。

お取引先さまとの窓口がすべて社長という町工場も少なくはないでしょう。それ故に、社長の頭の中だけがデータ貯蔵庫状態に。

社長に確認しなければ進まない作業が発生したり、伝達漏れにより納期がギリギリになることも。

お客様から進捗状況の問い合わせがあれば、2階の事務所から1階の工場まで降りて確認。日に何往復もしてました。

社長、社長、社長、、、これでは体が幾つあっても足りません。

これは単に情報の共有化ができていないかったからです。反省する点です。

まず全案件に社内注番を取り私の頭の中の情報を全部吐き出して、データベースを作成。社内ネットワーク上で全社員閲覧可能に。

案件の詳細、納期管理、進捗状況管理が一目で分るよう表形式で作成。

データが見える化することにより情報の共有ができる。

 

見える化により沢山のメリットが生まれました

①伝達時の内容把握が早く、理解がスムーズになる

③口頭での伝達ミス削減、伝達忘れ防止。

④進捗状況が共有出来るので、次やるべき工程が分かりやすくなる。社員同士が協力し能動的に業務を進めてくれる。

⑤散らばっていた情報がデータベース上にまとめられるので、探し物の時間がなくなる。

⑥図面の管理、書類の管理がしやすくなる。

社長の頭の中だけがデータ貯蔵庫なんてAIでない限り、完璧に処理するなど到底無理です(苦)

まだこんな事を言ってる状況なの?と言わないで下さいね。弊社が今出来る最大限のデジタル化。これからもできることから

コツコツと邁進していきます。