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2021.04.14

不定期掲載 コザワの豆知識!Vol.1 マシニングセンターで使える変数編

マシニングセンタ-で使える変数について

(有)英工業のコザワです。最近のコロナ渦による自粛期間中に時間をかけて出来る改善案を考えてみました。
もちろん設備環境の違いで出来ること、出来ないことがあるかもしれませんが豆知識として頭の片隅において頂ければ幸いです。

今回はちょっとわかれば使える変数についてです。
弊社で使用してるマシニングセンターでは
主軸についているT番号=#507という変数になっています。
これを用いて現在主軸についているT番号、H番号、D番号を同一の数値を機械に認識させることができます。

たとえばプログラムでT1を呼び出します。その後Zの位置決め時にG43Z100.H#507と入れると機械側はH01と判断してくれます。
同様にD#507と入れるとD01と機械側で判断してくれます。
ただし、機械メ-カ-さんに気を付けるようにと言われたことが1点あります。「工具交換後すぐに先読みしてH番号D番号を見に行くと、前工具のTHDになる可能性があるので、
M6時にドウェルを1秒入れることを推奨します。」と。その点は注意してください。

変数でプログラムを呼び出すことによって急遽T番号を変えたい時などにH番号D番号の変え忘れをなくすことができます。
変える内容としては
全てのH○○⇒H#507
全てのD○○⇒D#507

CAM側の設定

CAM出力時に変えるようポストを変更します。
CAMによって変える場所は違うと思いますが、弊社のCAMではD系統は工具H系統はポストで変更しています。
工具側で変更する場合は全ての工具に径補正に関する番地を#507に変えなければいけません。
かなり面倒ですし、新規で工具登録する際に忘れることが多々あります。ですのでできるならばD,H共にポストでの変更をお勧めします。
過去に何回か工具側でD系統の補正をしておりましたが、新規工具が入ると忘れてしまう事象が起きてしまったので、、、
現在ではエンドミルの加工設定画面D番号が入る箇所があるので、そこに#507と入れてます。(自分で数値変えない限り変わらない所)
その後はそういった不具合は見当たらないのでバグはもう消えたと思います。

バックアップ取るのを忘れずに

また変更する際は変更前のバックアップを取ってから変更してください。
私もたまにやってしまうのですが、バックアップを取らずに行うと
変更した経緯が分らなくなってしまいます。必ずバックアップを取ってから行ってください。

文字の羅列ばかりで見づらいと思いますが、少しでも現場のお役に立てたら嬉しいです。
同系統の変更はまだ出来ることがありますので、また書くことにします。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。