不定期掲載　コザワの豆知識！Vol.3マシニングセンターで使える変数編

ﾏｼﾆﾝｸﾞｾﾝﾀ-で使える変数について（続）

工具径補正を入れ忘れて削りすぎてしまったことありませんか？
今回は、CAMで半径を出力できればほぼできる内容です。
機種（制御）により違うところもあると思いますが、ご興味があったら是非試してみてください。

≪使用方法≫

ｵﾌｾｯﾄに関わる番地は弊社で使用してるﾏｼﾆﾝｸﾞｾﾝﾀｰでは
#11000番台＝工具長補正
#12000番台＝工具長摩耗
#13000番台＝工具径補正
#14000番台＝工具径摩耗
となっています
よって今回の使用する番号は13000番台です。

CAM側の設定
弊社CAMの場合ですとT1M6の後に
#[13000+#507]={TLR}
と入れてます。使われているCAMにもよりますが、工具径半径の意味のものを入れると反映されます。
ただﾄﾞﾘﾙ系工具にも入ってしまうため、工具径補正の番地にﾄﾞﾘﾙでも数値が入ってしまいます。
これといって、その件において不具合等が出ていないためそのままで使用してます。

弊社で使っているNC文の１例です
(*TLN* EMR-11.0 11.00 MM)
N1 T1
N2 M6
N3 #[13000+#507]=5.5
N4 G91G28Z0
N5 G54G90G00X0Y0
N6 S720M03
N7 G43Z100.H#507
N8 /M08
N9 G00X474.95Y198.95
N10 Z3.
N11 G01Z-12.F1000
N12 G41X470.Y203.899F120D#507
N13 G03Y194.I4.95J-4.95
N14 G01X485.Y179.
N15 G03X494.899I4.95J4.95
N16 G40G01X489.95Y183.95
N17 G00Z100.
N18 Y-183.95
N19 Z3.
N20 G01Z-12.F1000
N21 G41X494.899Y-179.F120D#507
N22 G03X485.I-4.95J-4.95
N23 G01X470.Y-194.
N24 G03Y-203.899I4.95J-4.95
N25 G40G01X474.95Y-198.95
N26 G00Z100.
N27 M09
N28 G91G28Z0M05
N29 G91G28Y0
N30 M30

上記のようにCAMの設定が合っていれば
N3のように#[13000+#507]=5.5とはいってきます。